~データベースの停止~
みなさん、こんにちは。
どうも、さいばーきゃっとです。
先週は「データベースの起動」について解説しましたので、今回はデータベースの停止について解説していきたいと思います。
データベースの停止
データベースを停止するには、データベースの起動と同様に、SYSDBA権限またはSYSOPER権限を持ったユーザでOracleデータベースに接続する必要があります。
データベースの停止には4つの停止モードがあります。4つの停止モードを以下の表にまとめてみました。
各停止モードの違いは、「停止処理を開始するまでに、どの処理まで待機するか」です。各停止モードの特徴は以下にまとめました。
SHUTDOWN NORMAL(標準)
SHUTDOWN NORMALの特徴は以下のとおりです。
- セッションの新規接続は不可
- 全ユーザが切断するまで待機して停止処理を開始
- 次回起動時にインスタンスリカバリを行う必要はない
SHUTDOWN TRANSACTIONAL(トランザクション)
SHUTDOWN TRANSACTIONALの特徴は以下のとおりです。
- セッションの新規接続は不可
- 新規トランザクションの開始は不可
- クライアントは、実行中のトランザクションを終了すると接続が切断される
- すべてのトランザクションが完了すると、停止処理を開始
- 次回起動時、インスタンスリカバリを行う必要はない
SHUTDOWN IMMEDIATE(即時)
SHUTDOWN IMMEDIATEの特徴は以下のとおりです。
- セッションの新規接続は不可
- 新規トランザクションの開始は不可
- 実行中のトランザクションを強制的にロールバックし、接続を切断してデータベースの停止処理を開始
- 次回起動時にインスタンスリカバリを行う必要はない
SHUTDOWN ABORT(中断)
SHUTDOWN ABORTの特徴は以下のとおりです。
- セッションの新規接続は不可
- 新規トランザクションの開始は不可
- 実行中のトランザクションをロールバックされず、途中で強制的に終了する
- SHUTDOWN ABORTコマンドを発行すると、すぐに接続を切断して、停止処理を開始する
- 次回起動時にインスタンスリカバリを行う必要がある
※)このモードは、緊急停止用の停止モードです。上記の停止モードが使用できない場合に使用します。
停止モードの特徴を一覧表にまとめてみました。
各停止モードの特徴は、実務においても非常に重要になってくるので必ず覚えましょう。