~初期化パラメータファイル~
みなさん、こんにちは。
どうも、さいばーきゃっとです。
今回は、初期化パラメータファイルについて、解説していきます。
初期化パラメータファイル
まず、初期化パラメータファイルとは、初期化パラメータのリストおよび各パラメータの値を格納しているファイルです。
ここでいう初期化パラメータとは、インスタンスの操作に影響与えるパラメータのことを指します。この初期化パラメータファイルには、Oracle システム全体で使用可能なメモリーのサイズやプロセスの上限数、制御ファイルの位置名などの構成情報が記載されています。
また、データベースを使用するためにインスタンスを起動すると、初期化パラメータファイルが読み込まれます。
初期化パラメータの種類
初期化パラメータファイルには、以下の2種類に分類されており、どちらかを選択してデータベースの運用を行います。
- SPFILE(サーバパラメータファイル)
- PFILE(テキスト初期化パラメータファイル)
また、上記の2種類の初期化パラメータファイルの特徴を表でまとめてみました。
SPFILEとPFILEの違い
この2種類の決定的な違いは、Oracleデータベースによる書き込み(保存)ができるか、できないかです。
SPFILEは、Oracleデータベースによる読み取り/書き込むが可能であることに対して、PFILEは、Oracleデータベースによる読み取りはできるが、書き込みはできません。
この違いは、データベースの管理作業を行うときに顕著に表れます。
例えば、SPFILEを使用している場合は、現行のインスタンスで行った値の変更を初期化パラメータファイルに保存できるので、ツールを使用して、すべてのデータベース管理作業を実行できます。一方、PFILEを使用している場合は、現行のインスタンスで行った値の変更を初期化パラメータファイルに保存できないので、一部の管理作業を行うことできなくなります。
上記の理由からオラクル社では、SPFILEをデータベースの運用で使用することを推奨しています。
主な初期化パラメータ
上記では、主に初期化パラメータファイルの概要について解説しましたので、次に初期化パラメータファイルに記載されている各パラメータ(情報)について解説していきます。
前述のとおり、初期化パラメータファイルには、データベースの構成情報が記載されています。
種類が多いので、以下の表にまとめてみました。
また、メモリーコンポネントに関するパラメータも存在しますので、主な初期化パラメータと、メモリーコンポネントに関するパラメータの2種類に分類しました。
いかがでしたでしょうか。
この初期化パラメータファイルは、オラクルデータベースの構成情報が記載されていますので、非常に重要な概念になります。必ず覚えましょう!!!