Oracle データベースのアーキテクチャ
みなさん、こんにちは。
どうも、さいばーきゃっとです。
今回は、Oracleデータベースのアーキテクチャについて、解説していきます。
まずは、日常会話ではあまり使用しない「アーキテクチャ」の用語について、簡単に説明しようと思います。
そもそも「アーキテクチャ」とは、「建築」、「建築術」、「建築様式」、「構造」などの意味を持つ英単語ですが、コンピュータ分野では、「ハードウェア」、「ソフトウェア」の基本設計や設計思想などを指すことが多いです。
IT業界では、「アーキテクチャ」の用語の出現率が多いので、まずは「アーキテクチャ=構成」という認識で、この用語に慣れていきましょう。
Oracleデータベースサーバの構成
Oracleデータベースサーバーは、「Oracleインスタンス」と、「Oracleデータベース」から構成されます。さらに、「Oracleインスタンス」は「SGA(システムグローバル領域)」というメモリー構造と、「バックグラウンドプロセス」というプロセス構造から構成されます。一方、「Oracleデータベース」は、「制御ファイル」、「データファイル」、「REDOログファイル」という記憶域構造(ファイル群)から構成されます。
Oracleデータベースサーバーの構成要素(全体像)
メモリー構造
Oracleのメモリー構造は、「SGA(システムグローバル領域)」と、「PGA(プログラムグローバル領域)」から構成されます。
今回は、「SGA(システムグローバル領域)」の代表的なメモリー領域をまとめました。
プロセス構造
Oracleのプロセス構造には、「ユーザープロセス」、「サーバープロセス」、「バックグラウンドプロセス」があります。
今回は「バックグラウンドプロセス」の種類をまとめました。
- DBWn(データベースライター)
- LGWR(ログライター)
- CKPT(チェックポイント)
- SMON(システムモニター)
- PMON(プロセスモニター)
- ARCn(アーカイバー)
- RECO(リカバラ)
- MMON(マネージメントモニター)
- MMAN(メモリーマネージャー)
記憶域構造
Oracleの記憶域構造には、「物理構造」と「論理構造」があります。
今回は、「物理構造」の1つであるOracleデータベースを構成するファイルをまとめました
- 制御ファイル
- データファイル
- REDOログファイル
まとめ
まずは、用語から覚えることから始めましょう。
最初の段階から、用語の「概念」、「役割」、「機能」について、理解する必要はありません。
Oracleデータベースのアーキテクチャは、数多くの概念(用語)が存在しますので、「記憶」→「理解」のフェイズで学習すると、Oracleデータベースを理解しやすいと思います。