とあるITエンジニアたちの備忘録

新米エンジニア5人がお送りする、ちょっとためになる話

~初期化パラメータファイル~

みなさん、こんにちは。

どうも、さいばーきゃっとです。

今回は、初期化パラメータファイルについて、解説していきます。

初期化パラメータファイル

まず、初期化パラメータファイルとは、初期化パラメータのリストおよび各パラメータの値を格納しているファイルです。

ここでいう初期化パラメータとは、インスタンスの操作に影響与えるパラメータのことを指します。この初期化パラメータファイルには、Oracle システム全体で使用可能なメモリーのサイズやプロセスの上限数、制御ファイルの位置名などの構成情報が記載されています。

また、データベースを使用するためにインスタンスを起動すると、初期化パラメータファイルが読み込まれます。

初期化パラメータの種類

初期化パラメータファイルには、以下の2種類に分類されており、どちらかを選択してデータベースの運用を行います。

  • SPFILE(サーバパラメータファイル)
  • PFILE(テキスト初期化パラメータファイル)

また、上記の2種類の初期化パラメータファイルの特徴を表でまとめてみました。

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SPFILEとPFILEの違い

この2種類の決定的な違いは、Oracleデータベースによる書き込み(保存)ができるか、できないかです。

SPFILEは、Oracleデータベースによる読み取り/書き込むが可能であることに対して、PFILEは、Oracleデータベースによる読み取りはできるが、書き込みはできません。

この違いは、データベースの管理作業を行うときに顕著に表れます。

例えば、SPFILEを使用している場合は、現行のインスタンスで行った値の変更を初期化パラメータファイルに保存できるので、ツールを使用して、すべてのデータベース管理作業を実行できます。一方、PFILEを使用している場合は、現行のインスタンスで行った値の変更を初期化パラメータファイルに保存できないので、一部の管理作業を行うことできなくなります。

上記の理由からオラクル社では、SPFILEをデータベースの運用で使用することを推奨しています。

主な初期化パラメータ

上記では、主に初期化パラメータファイルの概要について解説しましたので、次に初期化パラメータファイルに記載されている各パラメータ(情報)について解説していきます。

前述のとおり、初期化パラメータファイルには、データベースの構成情報が記載されています。

種類が多いので、以下の表にまとめてみました。

また、メモリーコンポネントに関するパラメータも存在しますので、主な初期化パラメータと、メモリーコンポネントに関するパラメータの2種類に分類しました。

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いかがでしたでしょうか。
この初期化パラメータファイルは、オラクルデータベースの構成情報が記載されていますので、非常に重要な概念になります。必ず覚えましょう!!!