ホワイトボックステストとブラックボックステスト
こんにちは、Burroughsです。
今回は現在の業務で使っているテスト技法のうち、ホワイトボックステストとブラックボックステストの2つの考え方ついて書きたいと思います。
ホワイトボックステスト
ホワイトボックステストとは、システムの中身を理解した上でそれらを意識しながら行うテストを指します。
ホワイトボックステストは、ソースコードをテストをする観点とし、主に単体テストで用いられます。
■長所と短所
- 長所
テスト項目の作成が容易。
網羅性が高い。
- 短所
仕様の漏れを検出できない。
■テストデータ作成の考え方
- 命令網羅
モジュール内の命令を少なくとも一度は実行するように作成する
- 判定条件網羅
モジュール内の条件判定において、真偽両方を少なくとも一度は実行するように作成する
ブラックボックステスト
ホワイトボックステストを用いた単体テストが終わると、システムの内部構造を意識しないテストを指します。
ブラックボックステストは、システムの振る舞いをテストする観点とし、主にシステムテストで用いられます。
■長所と短所
- 長所
要件と仕様の一致を確認できる。
ユーザの立場での検証ができる。
- 短所
網羅性の検証ができない。
■テストデータ作成の考え方
- 同値分割
正常処理される有効同値クラスとエラー処理される無効同値クラスに分けて、その中の代表的な値をテストデータにする
- 限界値分析
有効値、無効値の境界値をテストデータにする
まとめ
ホワイトボックステスト、ブラックボックステストのどちらかのみを行っても、十分なテストとはいえません。それぞれの手法の長所と短所を理解して、テストをする観点に合わせて適した手法を採用する必要があります。
今回の記事は以上になります。
ありがとうございました。