電源ユニットは、「電力変換効率」が大事!?
みなさん、こんにちは。
どうも、サイタマです。
前回は、電源ユニットの重要性についてのお話をしましたので、今回は電源ユニットの役割について、お話できればなと思います。
前回のお話をまとめると、「電源ユニットは、CPUより重要」
前回の記事
今回は、電源ユニットの役割と、電力変換効率について解説します。
電源ユニットの役割
電源ユニットの役割は、電力を供給することです。
基本、電源ユニットは電力を送れる総出力数が決まっていて、これを「W(ワット)」で表しています。
例えば、「500W」と表記された電源ユニットで、500W以上の電力が必要なパソコンを動かす場合、電力の供給が不安定になり、突然電源が落ちることがあります。
また、パソコンが必要としている電力は、各パーツによって異なります。
高性能なCPUやグラフィックカードは、高い電力を消費するので、総出力数の高い電源ユニットが必要になります。
最近だと、グラフィックボードのスペックによって、パソコンの必要としている総出力数が変わってきますので、 高スペックのグラフィックボードを使用している人以外は、あまり電源ユニットの総出力数は気にしなくても問題ありません。
また、電源ユニットは供給だけではなく、電力を変換する役割を担当しています。
電力変換効率
基本、各パーツが使用している電気の種類は違います。
ここでいう電気の種類とは、「電圧」のことです。
各パーツ毎に、電圧の規格が違いますので、電源ユニットが各パーツに適性な電圧に対応できるように電力を変換して、供給しています。
例えば、もし規格以外の電圧で、パーツに電力を供給した場合は、故障しますのでこの電力変換という概念は重要になってきます。
80PLUS
みなさんは、「80 PLUS」という言葉をご存知でしょうか?
80PLUSというのは、コンピュータ用電源ユニットの電力変換効率に関する規格の1つです。
これは、複数の電圧出力が求められる電源ユニットにおいて、交流入力から直流出力へ変換する際に、電力変換効率が80%以上の変換効率を備える製品に与えられる認証です。
簡単にメリットを言いますと、この80PLUSの認証を受けている電源ユニットは、効率よく電力を変換できるので、電力の消費量を抑え、結果的に電気代が安くなります。
なぜかといいますと、実は電力を変換すると、電力を損失しているからなのです。
例えば、100Wを50%で変換した場合、50Wしか電気を供給できません。
しかし、必要としている電力が400Wの場合、残りの350Wを供給するためには、さらに700Wの電力を変換しなければなりません。
この時点で、必要としてる電力は400Wにもかかわらず、実際は800Wの電力を消費しています。
しかし、変換効率が80%の場合、必要としている電力は400Wですから、実際は500Wの電力の消費で、必要としている電力を供給できることになります。
つまり、変換効率がいいと、消費する電力が減り、結果的に電気代が安くなるのです。
以前は電力を70%しか変換できなかったですから、変換効率80%は革新的な進歩だと思います。
また、80PLUSには、6つのランク付けがされております。
- チタン:変換効率90%以上
- プラチナ:変換効率89%以上
- ゴールド:変換効率87%以上 ← サイタマはこのランクを使用中
- シルバー:変換効率85%以上
- ブロンズ:変換効率82%以上
- スタンダード:変換効率80%以上
変換効率が良いということは、電源ユニットへの負荷も軽減されるので、パソコンも長持ちしますので、一石二鳥です。
電源ユニットを購入する際は、ぜひ「80PLUS」に注目してみてください。